【転職を決断する勇気】自分で物事を選択することの大切さ

【転職を決断する勇気】自分で物事を選択することの大切さ

こんにちは。
以前、記事に書いたこともあるのですが、
僕はSIer企業で4年間勤めた後、web系の企業に転職しました。
転職した理由は色々あるのですが、
漠然と「このままこの仕事を続けていいのか?」と感じていました。

自分の正しいと思うやり方より、上司の指示やクライアントの要望に応えることを最優先し、
業務時間外だろうが、休みの日だろうが、容赦無くかかってくる電話に疲れているような状態でした。
先輩社員を見ていても、エンジニアとしてのやりがいを感じているというより、
長時間労働や、扱う問題の大きさに頭を悩ませて疲れ切っている人が多いような気がしていました。
そういう姿を見ていると、「あぁ、この仕事はずっと続けられないかもな。いつか辞めるだろうな」
と思っていました。

正直言って、僕はまだ若手ということもあり、受け持っているプロジェクトの規模も比較的小さく、
それなりにサポートも受けていました。
まわりの方と比べると割と楽している方だったかもしれません。
それもあって、「自分はまだまだ楽をしている。もっと頑張らなきゃ。」と考えていました。
今よりもっと努力して上のレベルを目指すという考えは今でも大事だと思いますが、
この時の考えは、上のレベルを目指すという前向きなものではなく、まわりの人より楽をしてはいけない。
いま辞めるのは、皆に迷惑を掛けそうだし…
という、まわりに気をつかって自分を犠牲にしているような状態でした。

そんな時に「エッセンシャル思考」という書籍を読みました。
そもそもこの本を読もうと思ったきっかけは、この本の副題が「最小の時間で成果を最大にする」というところから、仕事を効率的にこなすテクニックやノウハウについて学ぼうという考えでした。
しかし、実際に読み始めたところで今の自分に突き刺さるような言葉が次々と出てきました。
この本に書かれていることは、ただ単に仕事を効率的にこなすテクニックではなく、人生において、自分の持っている時間をより重要なことに使うために、はっきりと明確な目的を持ち、その目的のために必要な行動を自ら選択し、それだけに集中して徹底的に実行する大切さについて書かれた本でした。
(当時の僕は、本を買う前にこの本は何について書かれた本で、自分がこの本からどんなことを学ぼうとしているかということをしっかり考えることをしていませんでした。)

僕はこの本を読んで、他人に気をつかって自分の時間を浪費するべきではないと強く感じました。
行動の選択権を他人ではなく、自分でしっかり持つべきだと思いました。
結果的に転職に踏み切ったのは、様々な要因が重なったのですが、根本には、この時に感じた考えから行動が生まれました。

転職をしたいけど、決断できないでいる人や、自分の行動を同僚や上司、親や友達などに影響されていると感じている人などに自分の行動を自分で決断することが大事だということに気づいて欲しいです。
ちょっと大げさな気もしますが、まずはこの本を読んで突き刺さった部分の一部を紹介していきます。

そもそもエッセンシャル思考とは何か

エッセンシャル思考について、本の中でこのように紹介されています。

「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問い続けるのが、
エッセンシャル思考の生き方である。

エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。
正しいことをやりとげる技術だ。

自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果をあげるのが、
エッセンシャル思考の狙いである。

つまり、自分が正しいと思うことを明確にし、正しいことに全力を尽くすということになります。
なんだか言葉だけを見ると、自分のやりたいことだけをやるという自分勝手な考えのようにも感じますが、本当に成果をあげようと思うと、それくらいの心構えが必要なのでしょう。

例としてあげられていたエピソードに、こんなものがありました。

ある会社役員が、身を粉にして働きつづけており、無茶なスケジュールにも「やります」と答え、とうていやりきれない量の仕事を抱え込む。
一日中あらゆる会議に出席し、そこであがった仕事をまたさらに抱え込む。
目に見えて仕事の質も下がり、スケジュールの遅れも生じ、まわりの関係者を失望させていた。

ある日、もう仕事を辞めて経営コンサルの仕事でもしようかと考えていたところ、まずは今の会社でそれをやってみようと思いつき、その仕事以外のことは断ることにした。
最初は断られた人は残念そうな反応を示したが、徐々に理解を得られた。
仕事を減らしたことで、質も上がり、スケジュールもコントロールできるようになっていた。
以前より仕事を減らしたにも関わらず、まわりからの評判も上がり、信頼を取り戻した。

このエピソードにもあるように、やるべきことが多すぎて自分が何をしているのかわからなくなったり、1日を終える頃に、今日は一体何をしたのかわからない
という状態になったことのある方もいるのではないでしょうか。

そのような状態では成果を挙げるどころか、まわりに迷惑をかける可能性もあります。

そういったことからも、エッセンシャル思考は単なる自分勝手な考えなどではなく、自分の力を最大限に発揮し、正しい方向に注ぐためのものであるということがわかるかと思います。
個人の力を最大限に発揮することは組織にとっても重要なことです。
いかなる理由があろうと、個人の力が発揮できていなかったり、無意味な方向に向かっているのは、誰のためにもならないはずです。

エネルギーを一方向に集中する

こちらも、本の中にあった言葉を引用します。
経営の戦略やリーダーシップのコンサルティング会社を設立し、世界的な企業のリーダーを指導していた筆者のもとに訪れたある会社役員について書かれたものです。

彼の努力は少々度を越していた。
あらゆることを学び、なんでも自分でやろうとしていたのだ。
毎日新たなことに興味を持ち、数時間後にはもう別のことを学んでいる。
あまりに興味の対象が多すぎて、大事なものとそうでないものの区別がまったくつかなくなっていた。
「すべてが大事」と思い込んでいたのだ。

これも、自分のことだと感じる方は多いのではないでしょうか。
とくにエンジニアをしていると、新しい技術やトレンドについて、興味をそそられてたくさんのことを学びたいと思うことが多いと思います。
それは自分にとっても、まわりから見ても何の問題も無いし、むしろ好奇心や向上心があって好ましい行動のように思えるはずです。

しかし、本書ではそれに対して、このような指摘をしています。

彼のやることはどんどん散漫になっていった。
無数の方向に1ミリずつ進んでいたわけだ。
ものすごく努力しているのに、どこにも成果が見えてこない。

多くのことに取り組んだ結果、何も得られていない状態ということです。
結果的に、成果が出ないためにモチベーションが上がらなかったり、途中で辞めたり、体力を消耗してくることになってしまうのですね。

このように、すべてが大事だと考えてあらゆることに時間や意識を割いていると、成果が挙げられないだけでなく、体力も消耗し、ただ時間が過ぎていくということに繋がりかねません。
本当に大事なことを一つだけ選び、集中することの大切さを意識する必要がありますね。

自分で選べない人は、他人の言いなりになる

この部分は、転職を決断できずにいた時の自分に一番突き刺さりました。

自分で選べない人は、他人の言いなりになるしかないのだ。

言いなりになっているという意識は無いかもしれませんが、今の状況を我慢していたり、おかしいと感じているルールに従うことや無駄だと感じている仕事をこなすのは、他人の決定したことに言いなりになっているということです。
言いなりになるということは、自分が意思決定をすることを避けているということです。
意思決定をすることを避けるのは、他人に責任を押し付けたり、今の状況を自分以外の誰かのせいにすることと同じではないでしょうか。

苦しい状況を耐えずにすぐに放り出したり、ルールを守らずに組織を乱したり、与えられた仕事を自分の勝手な判断でやらないということではありません。
少なくとも、自分でしっかり物事を考えて、それに対して、正しいと思う行動をとる必要があるということです。
誰かに与えられた行動でも、自分で考えて正しいと判断して実行したのなら、それは言いなりになったのではなく、他人に信頼をおいて行動したか、同じ考えも持って協力して行動したということになると思います。

僕はこの言葉から、他人の都合や意見を考えずに自分の意思で行動を決定するとしたら、どうするかということを真剣に考えました。
そして、今でも何か行動をするときは同じ基準で物事を考えるようにしています。
※もちろん、他人に影響が出るような行動を取る場合は、一旦自分の正しいと思う行動を考えた上で、それが誰かに害を与えたり、独りよがりな考えになっていないかというのは慎重に考えるようにしています。
ただ、あくまで自分の責任で自分にしか影響が無いような物事に関しては、自分が正しいと信じる行動を取るようにしています。

まとめ

いかがでしょうか。
やることが多過ぎて混乱した生活をしていたり、何かを決断することを迷っている方は一度

  1. 自分が正しいと思うことは何か
  2. 自分は正しいことに力を注いでいるか
  3. 決断することを自分以外の誰か(何か)に委ねていないか

を考えてみるといいと思います。

僕はエッセンシャル思考を読んで、他人に迷惑がかからない範囲で、自分の好きなように行動する勇気を持つことを決心しました。

ここで書いている内容は、あくまでこの本を読んで気付かされた内容であり、まだまだ完璧に実行できているわけではありませんが、僕の行動を少なからず変えたきっかけとなったものです。
そして、ほんの少しでも良い方向に進んだ実感があったものです。
この記事、エッセンシャル思考を読んで、誰かが気づきを得るきっかけになればと思います。